FP大家は「地震・災害リスク」をどう考える?【連載第14回】
不動産投資オーナーの不安 その5:地震・天災リスク前回までに「多くの人が陥る大家業の不安」というテーマで、「空室が続いたら」「家賃が将来下がったら」そして「金利が上昇したら」「将来的な修繕費」の内容に関してお伝えしました。 今回は「もし大地震が起きたらって思うと・・・」について、お伝えします。 2011年に発生した東日本大震災のような天災は、日本で暮らしている限り、いつ起きるか分かりません。だからこそ、不安に思う気持ちは分かります。 ただ、この不安も、前回のその4でお伝えした修繕と同じです。いつ起こるか分からないこと、自分ではコントロールできないことは、過度に考えすぎないことです。 大家業を営む心構えのひとつに、次のモノがあると私は考えています。 「意識をマイナス面ばかりに向けない」 大家業に限らず、投資全般、日常生活に至るまで、自分が興味、関心があるにもかかわらず、一歩進んで取り組めない方がいらっしゃいます。 ただ、この話だけでは解決にならないので、具体例をあげてお伝えします。 区分マンションの場合、通常鉄骨・鉄筋コンクリートという堅固な構造で作られています。そのため、木造のアパートと異なり、火災が起きたとしても、上下左右の部屋へは多少影響があるかもしれませんが、大きなダメージにはなりにくいです。 天災に対する不安で、一番は地震だと思います。 実際の所、先程あげた、東日本大震災の時でも、区分マンションの97%強が、「軽微な損傷」と「損傷無し」と報告されています。つまり、大多数のマンションは倒壊せず、無傷かそれに近い状態で残ったということです。 この事実を踏まえると、耐震偽装問題が起きたような、一部の例外的なマンションを除けば、地震による倒壊のリスクは、限りなく低いと私は考えています。 そうは言っても100%とは言い切れないので、地震保険に加入する、新耐震基準のマンションを選ぶ、耐震化工事が行われたマンションを選ぶことが、大家業を営む上での安心につながるのではないか、と私は考えています。 ケセラセラ横浜:https://fpoffice-yokohama.com/
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