FP大家が乗り越えた「始めるときの不安・リスク」【連載第12回】

不動産投資オーナーの不安 その1:空室リスク今回は「多くの人が陥る大家業の不安」というテーマでお伝えします。 「自分が大家業に向いている。」 そのように考え、取り組んでみたい!という思いになったら、購入に向けて動き始めて下さい。行動しないと何も変わりません。 とは言え、行動し始めると、いろいろな不安な気持ちがわいてくると思います。 では、みなさんが陥りがちな不安を、1つずつ考えてみたいと思います。 「空室が続いたらどうしよう・・・」 大家業に関する不安で1番耳にするのが、これです。 しかし、実際に行動して部屋を購入し、スタートした後、この不安は「杞憂」だったことに気づきました。私の経験として、2007年にスタートして以来今に至るまで、空室が2カ月以上続いたことがありませんでした。 そのポイントとして、「入居者さんとのやり取りをする賃貸管理をどこに任せたら安心か?」という視点で、購入だけでなく、購入後のこともイメージできることを意識しました。 物件の立地という面も大切ですが、それと合わせて購入後のアフターフォローを安心して依頼できる会社かどうか?という点を間違えなければ、「空室が続いて大変だ!」という事態に陥る可能性は、低く抑えることができると考えています。 さらに言えば、区分マンション大家の場合、1部屋だけの保有だと、入居率は「0」か「100」になってしまうので、複数の部屋を持つことで、0になる確率を下げることができます。 そこで、私は「まずは3部屋保有することを目標にする」と考えました。 戦国武将の毛利元就の教えに「三本の矢」があります。また「三人寄れば文殊の知恵」ということわざもあるように、「3」という数字は、安心感を抱けるようになる数字ではないか、と思います。実際に3部屋保有できれば、空室率の可能性も、3分の1に抑えることができます。3部屋が同時に空室になる可能性は低いと考えているからです。 空室になったらどうしよう・・・の不安。賃貸管理会社選びや3部屋保有などを意識することで、和らげることができるのではないか。私はそのように考えています。 ※コラムはまだまだ続きます。ぜひ最後までお読みください。
不動産投資オーナーの不安 その2:家賃下落リスクここからは「家賃が将来下がったらどうしよう・・・」について、お伝えします。 大家として、部屋を貸す立場からすると、賃料の下落=売上のマイナスとなります。 たしかに、同じような間取りの新築の部屋と築30年の部屋が、ほぼ同じ場所にあったとしたら、賃料は、新築の方が高めの設定になるとは思います。 では、実際の所、どのくらい下がるものでしょうか? 参考に、三井住友トラスト基礎研究所が出しているデータを取り上げます。 そのデータによると、新築時の賃料を100とした場合、築10年でおおよそ90前後、築20年でおおよそ80前後と記載されています。さらに、その後を見ていくと、築25年でもおおよそ80で変わっていません。 賃料が決まってくる要因は、何でしょうか? つまり、物件を所有する場所、選ぶ場所を間違えなければ、相場賃料の半額になるなど、極端に下がるということは考えにくいのです。 私自身、2007年に区分マンション大家をスタートして、現時点で約15年近くになります。スタート当初から保有し続けている部屋もあるので、購入当時築20年前後だった部屋も、現在は築35年くらいになっています。 では、その部屋、この15年で、賃料はどのくらい下がったと思いますか? 実は、下がっておらず、むしろ上がっているのが、現状です。購入当時、73,000円のオーナーチェンジで譲り受けたのですが、約15年経過した今、78,000円でお住まい頂いています。 このように、将来の賃料は、築年数が古くなるからといって、大きく下がるものではないのです。賃貸需要のある立地、そして、建物の管理状態や部屋の管理がしっかりとされていれば、築25~30年前後で下げ止まる。 私は、実体験も踏まえて、そのように感じ、考えています。 ケセラセラ横浜:https://fpoffice-yokohama.com/
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