インタビュー

企業成長に期待できる企業!Techpoint, Inc.にインタビューしてみた!

編集者:Money Theory編集部
Techpoint, Inc.

今回は2017年9月に上場したTechpoint, Inc.にインタビューしてみました!

Techpoint, Inc.会社概要
社名 Techpoint, Inc. (テックポイント・インク)
*米国法人
代表取締役社長 小里文宏(こざとふみひろ)
設立 2012年 4月11日
(2012年10月 研究開発開始)
資本金 62,076千米ドル(2022年12月末)
証券コード  6697
上場証券取引所 東証グロース外国株 JDR
所在地 2550 N. First Street, #550,
San Jose, CA 95131 USA
(国内連絡先)(株)テックポイントジャパン
〒105-0003 東京都港区西新橋2-11-6 ニュー西新橋ビル4F

Q1.御社の事業内容を簡単に教えてください

当社は映像伝送のための半導体を基幹として、映像関連派生品にも拡張を続けるファブレス半導体メーカーです。

当社が独自開発したHD-TVIという映像伝送規格を用いる映像伝送半導体を防犯カメラシステム向けおよび車載カメラ向けに製造、また、映像に関連する別用途の半導体も製造しております。

<映像伝送の技術>
HD-TVI技術は、電子カメラでとらえたデジタルの映像情報を、送受信時にアナログ信号に変換し、受信側でデジタル信号に戻し、その後の画像処理につなげるものです。

アナログ信号にいったん変換して送受信することによりノイズに強く、伝送距離を長くできるというメリットがあります。

防犯分野では、防犯カメラと警備室の受信システム間の映像伝送、車載分野ではバックカメラと運転席のカーナビ表示部やドライブレコーダー親機との間の映像伝送に使われます。

<映像伝送からの派生品>
映像の画面表示に使われる車載向けの液晶コントローラーを発売、急速に普及するEミラー用途を中心に販売を拡大しています。

レンズがとらえた映像を電気信号化するプロセスにも製品を開発、先ずは防犯カメラ向けCMOSイメージセンサーを需要家となるカメラメーカーにサンプル提供中です。

防犯分野ではマンション集合玄関などに向けたドアフォン用半導体もサンプル提供中。

直近では車載向けAI技術も取得して、SoC半導体の開発に着手しました。

Q2.御社サービスの強みを教えてください

①トータルソリューション

映像伝送の送信側(カメラ部)・受信側(表示部)に加え、イメージセンサー、SoC(開発中)、液晶ディスプレイ(車載向け)と映像に関する一連の半導体が提供可能なため、カメラメーカーにトータルソリューションとして提供できることは大きな強みです。

構成部品を、機能ごとに別々の半導体メーカーから調達する場合、カメラメーカーは部品
間の接続調整に多大な負担があるため、特に中小規模のカメラメーカーに支持されており
ます。

②車載カメラシステムでの優位性

アナログ信号での映像伝送は、デジタル信号での伝送と比べてノイズに強い、伝送の
ための圧縮遅延が少ないといった安全確保上のメリットがあります。

③防犯カメラシステムでの優位性

アナログ信号での映像伝送は、デジタル信号での伝送と比べて到達距離が長い(中継器を介さずにアナログ約600メートルに対してデジタル約100メートル)、安価な同軸ケーブル配線を使うためビル建物の配線コストが安いというメリットがあります。

特に、旧式の白黒防犯カメラや画像の粗いカラーカメラを新型品に交換する需要にお
いては、建物に同軸ケーブルが配線されているため、機器の交換だけで高画質のフル
HD 画質に向上させることが出来ます。

デジタル信号伝送の機器に交換する場合に
は、同軸ケーブルは使えないため、配線をすべて交換する必要があり工事費が大きく
増加します。

Q3.企業理念・企業目標について教えてください

  1. 公正であること。
  2. 利益を上げること。
  3. より良い商品を創造し続けること。

以上を経営の基本理念として、事業展開を行っております。

Q4.貴社の福利厚生制度についてご教示ください

事業拠点が所在する国ごとの一般的世間水準と考えます。

グループの役職員にRSU(ストックオプションの一種)を付与しております。

Q5.今後どのような企業に成長していきたいと思いますか?

高い成長トレンドを維持できる力強い会社でありたいと思っています。

現状、この数年の経済環境の大きな変化の反動で電子機器や半導体部品が過剰在庫となり、当社からの半導体販売も抑えられておりますが、車載機器も防犯機器も需要は成長しております。

在庫健全化後の需給好転時において商機を逃さず、力強く、高い成長トレンドを実現してまいりたく思っております。

Q6.個人投資家やサービス利用者に向けて一言お願いします

安全運転意識の向上、防犯意識の向上により車載カメラ・防犯カメラとも市場拡大が目される中、当社は付加価値の高い製品を開発し、各種の機能を取りそろえたトータルソリューションをカメラメーカーに提案し販売の拡大を図ってまいります。

引き続き、当社への応援をお願い申し上げます。

なお、当社株式(JDR:日本預託証券)は「外国株」であるために、投資情報サイトに掲
載されない投資指標などがございますが、補完のため当社サイトのIR ページ に掲載して
おりますので是非ご覧いただきたく存じます。