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プラチナ価格の今後の予想は? 価格変動の要因と相場推移を徹底分析

編集者:Money Theory編集部
プラチナ価格の今後の予想は? 価格変動の要因と相場推移を徹底分析

金や銀と並んで、アクセサリーとして人気があるプラチナ。

実は投資対象としても取り扱われているので、価格の変動が気になっている人も多いでしょう。

プラチナ価格は2022年現在比較的高い水準を維持していますが、今後はどのような変動をするのでしょうか?

この記事ではプラチナ価格の今後の予想と価格変動に影響を与える要因について解説していきます。

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プラチナ価格の現状

プラチナ価格の現状

プラチナの価格は2020年~2021年で下落、急騰を繰り返しましたが、2022年3月現在は価格が高い水準で安定しています

プラチナは宝石類としてではなく、工業用製品としての需要が大きいです。

そのためディーゼル車離れから需要が落ち込み価格は衰退していました。

しかし、2020年にバイデン大統領が再生エネルギー投資を政策に掲げたことで、燃料電池の需要増加により再び価格が上昇しました。

2020年6月にはコロナショックの影響もあり価格が急落しましたが影響は短く、すぐに現在の水準レベルまで持ち直しています。

現在は工業用製品としてプラチナの需要が高く、高い水準で安定しています。

プラチナは金より安い

プラチナと似た性質を持ち、比較対象にされやすい金属に金があります。

プラチナは金と比べると希少性は高いですが、価格は安いです。

価格差の理由は、金は宝飾品や投資の対象になることが多い一方、プラチナは前述したように工業用製品としての側面が大きいからです。

プラチナの価格は主に車の需要に左右されますが、金は経済が悪化した場合価値が高まるので価格も上がります。

そのため、似たような金属ですが価格差と価格推移の仕方に違いがあります。

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プラチナ価格の今後の予想

プラチナの価格は自動車の需要によって左右されると説明しましたが、今後の価格推移はどのようになるのでしょうか?

プラチナ価格の今後の予想は、次のように考えられます。

  • 脱炭素社会へ向けて短期的に上昇傾向
  • 長期的には下落する可能性が高い

プラチナ価格はよくも悪くも経済の動向に左右されます

突然の不況や政策の変更で価格が大きく変動することもあるので、注意しておきましょう。

以下にそれぞれの価格変動の予想を解説していきます。

脱炭素社会へ向けて短期的に高騰

プラチナ価格は短期的に見ると、高値での値動きが続く予想です。

2020年からコロナショックで落ち込んでいた景気が回復傾向で、自動車の需要と生産台数が増加しているため、プラチナの価格も上昇しています。

ガソリン車の排気ガス浄化触媒がパラジウムからプラチナへの代替が進んで、プラチナ需要も高まっていることも高値である理由の一つです。

現在は世界的な脱炭素推進が掲げられているので、燃料電池自動車に注目が集まっているため、この政策と景気回復が続くまでの間はプラチナ価格が高水準で推移する可能性が高いです。

長期的には下落する可能性が高い

しかし、10年以上の長期的観点で見ると、プラチナ価格は下落する可能性が高いです。

現在は脱炭素社会へ向けての動きに加えて景気回復期なのでプラチナの価格は高いですが、政策の終了、不況に陥った場合は価格が下落するでしょう。

燃料電池自動車も注目を集めていますが課題も多く、完全に実用できるかはまだ分かりません。

実用できないとなればおのずとプラチナ価格は下落してしまうので、長期的に見るとこのまま価格が上昇し続けることはなく、再び下落すると考えられます。

しかし、必ずしも価格が下落するというわけではなく、新たな政策で需要が生まれるなど変化があればプラチナ価格はさらに上昇する可能性もあります。

プラチナの価格に影響を与える要因

プラチナの価格に影響を与える要因

プラチナの価格に影響を与える要因として、現状は次の要素が挙げられます。

  • 自動車需要の拡大
  • 金融緩和
  • 燃料電池車の普及

基本的にプラチナ自体の価値の変化ではないことが分かりますね。

以下にそれぞれ解説していきます。

自動車需要の変動

プラチナの価格が変動する一番の理由は、自動車需要の変動です。

プラチナは自動車産業への需要が約6割あるので、自動車の生産台数が増えればプラチナの需要も高まり、価格が上昇します。

自動車の需要が高まれば生産量が増え、材料になるプラチナの需要も必然的に高まります

例えば、2015年のディーゼル車離れで価格は下落し、2020年のエコカー需要によって価格は上昇しました。

プラチナの価格変動を見極めたい場合は、まず自動車産業の動向を探ると良いでしょう。

金融緩和

先進国による金融緩和も、プラチナの価格が変動する要因です。

金融緩和が行われると、景気回復が見込まれるので経済が活発化し、投資需要が高まります。

投資対象でもあるプラチナは、金融緩和などの影響を受けて価格が変動します。

しかし、ほぼ投資対象とされる金が不景気時に価格が上昇するのに対し、プラチナは自動車産業とのつながりがあるため、不景気時には価格が落ち込みます。

金融緩和などの政策があれば価格は変動しますが、金とは違う動きをすることを理解しておきましょう。

燃料電池車の普及

プラチナの価格変動の要因には、燃料電池車の普及も挙げられます。

アメリカなどの主要国では、2015年から40年後までにガソリン車やディーゼル車の販売を禁止する方針を見せています。

ディーゼル車の代替となるのが「燃料電池車」です。

燃料電池車ではディーゼル車の10倍ものプラチナが使われるため、プラチナも需要の増加が見込まれており現在価格が上昇しています。

他の金属で代用されるなどのことがない限りは影響を受けて価格が高値を推移すると予測できます。

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プラチナ投資の種類

プラチナは工業用製品としての側面が強いですが、投資対象でもあります。

プラチナ投資をする方法としては、次の4つが挙げられます。

  • 現物取引
  • CFD取引
  • 先物取引
  • EFT

金・銀などは投資対象としてみなされることが多いですが、プラチナも4種類の投資方法があります。

以下にそれぞれ解説していきます。

現物取引

現物取引とは、現在価格そのまま現物と取引することです。

例えば、プラチナ価格が1万円のときに注文すれば、そのまま1万円で購入することができ、現物を受け取ることもできます。

実際に現物で保管する必要はありませんが、現物で受け取れば資産として手元に保管できます。

宝石店や貴金属店で査定・買取してもらえるので、いつでも現金化できます。

しかし、現物取引ではレバレッジがかけられないため、少ない資金から大きな利益を狙うことは難しいです。

CFD取引

CFD取引とはContract for Differenceの頭文字をとった取引で、差金決済取引とも呼ばれます。

簡単に言えば差額だけのやり取りが発生する取引で、現物での取引はありません。

証拠金に対してレバレッジを20倍までかけることが出来るので、少額でも大きな利益を得ることが可能です。

例えば証拠金として5万円入れると、レバレッジ20倍で100万円まで投資できます。

資金が少ない人でも投資額が増えるので便利ですが、レバレッジをかけるとリスクも大きくなるので、始める際は注意が必要です。

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先物取引

先物取引は、とある将来の時点の取引価格を決めて事前に取引する方法です。

例えば1か月後に1万円でプラチナを購入することを決めると、将来のプラチナの価格が下落していても高騰していても、1万円で取引することが出来ます。

先物取引もCFD取引同様レバレッジをかけることが出来ますが、先物取引はレバレッジがCFD取引よりも大きいのでリスクも大きいです。

また将来のプラチナ価格を予測して購入価格を設定する必要があるので難易度は高いので、投資初心者向けではありません。

しかし金や銀に比べるとプラチナ価格は変動が少なく予測しやすいので、レバレッジを抑えつつ先物取引を行うのもいいでしょう。

投資信託・ETF

プラチナは投資信託やETFで購入することも可能です。

ETFは上場投資信託のことで、基本的には投資信託の一部です。

投資信託もETFも、いくつかの銘柄に分散投資してくれるので、リスクを抑えて投資することが可能です。

「三菱UFJ純金ファンド」など、プラチナに関連する具体的な商品も出ているのでローリスクで投資したい人はおすすめです。

プラチナ投資におすすめの証券会社

プラチナ投資におすすめの証券会社は、次の2つです。

  • IG証券
  • SBI証券

IG証券はCFD取引、SBI証券は積立投資に向いています。

以下にそれぞれ解説していきます。

IG証券

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取引種類 CFD取引
銘柄数 17000種類以上
貴金属取扱銘柄 金・銀・プラチナ・パラジウム
取引手数料 無料(スプレッドのみ)
裁定取引額 5500円~

IG証券は、CFD取引に特化している証券会社です。

CFD取引での利用者は世界で24万人を超えており、CFD取引をけん引しています。

IG証券はプラチナのCFD取引ができ、レバレッジが20倍までかけられるので少額投資でも利益を出しやすいです。

CFD取引が分からない人でも、「IGアカデミー」という講座でCFD取引の基本について学ぶことができるので、安心して投資を始められます。

プラチナ投資で大きく稼ぎたい人は、IG証券に登録してCFD取引を行うと良いでしょう。

SBI証券

SBI証券
取引種類 積立・現物取引
銘柄数
  • 外国株式:4,200銘柄
  • IPO:75銘柄
貴金属取扱銘柄 金・銀・プラチナ
取引手数料 1.65%
裁定取引額 1000円~

SBI証券でも、積立か現物取引を通じてプラチナ投資が可能です。

CFD取引とは違ってレバレッジがなく、積立でコツコツ投資できるのでローリスクの投資が可能です。

SBI証券では最低1000円から積立が出来る上に、取引手数料も1.65%と抑えられているので利益が減りづらいです。

またSBI証券では現物受け取りサービスもあるので、資産として持っておきたい人も安心です。

CFD取引ほど大きく稼ぎたいわけではなく、資産運用の一環としてプラチナ投資を始めたい人はSBI証券で始めると良いでしょう。

プラチナ価格は自動車需要が高い間高値で推移する

プラチナは工業用製品としての側面が強く、自動車の生産量によって価格が変動します。

現在はディーゼル車の廃止からエコカーの推進によりプラチナの需要が高まっており、短期間で政策の変化がなければ高値で推移すると予測できます。

プラチナ投資の方法としては4種類ありますが、短期間で大きな利益を出したい場合はCFD取引、コツコツ資産運用したい場合は積立や現物取引をすると良いでしょう。