お金の知識

豊かになる為のお金の使い方|NPO法人オンザロードに活動内容をインタビューしてみた!

編集者:Money Theory編集部

投資家になりたいと思う人の中に、お金持ちになりたくないという人はいませんよね。

投資を始める人達は、お金を増やす事を目標にスタートしている人が殆どです。

一方で、資産運用会社等のセミナーには慈善事業者への話や支援・寄附に関する話題が出てきます

お金を増やしてご自身の目的の為に利用することはとても大事な事ですが、お金を増やして私利私欲の為だけに使い果たしても本当の豊かさとはかけ離れています。

投資家で成功している人達の中に慈善事業をしている人が多く居る理由は、本当に豊かになる為のお金の使い方を知っているからです。

今回は、慈善活動をしているNPO法人オンザロードさんに直接インタビューしてきました。

活動内容や、寄付金がどの様に利用されているのか細かくインタビューしているので必見です。

本当の豊かさと向き合う為にも、参考にしてください。

NPO法人オンザロードの基本情報

NPO法人オンザロードは海外で貧困に陥っている子どもたちに無料で学べる学校を開校したり東日本大震災などの復興支援活動をしたりしている団体です。

法人オンザロードの現在活動中のプロジェクト
  • World Dream School −世界の逆境に立つ若者の夢を応援
  • World Friendship −世界100ヶ国に友達を作ろう!−
  • インドスクールプロジェクト – India School Project –
  • 東日本大震災復興支援
  • 東京/日本事務局 –Tokyo/Japan office-

Q1. NPO法人オンザロードの活動内容を教えてください

Q1. NPO法人オンザロードの活動内容を教えてください

2008年インド・バラナシ、2009年ジャマイカで、無料で通える学校を開校し、学校に通えない子どもたちに、学ぶ機会を提供しています。

また、お金を寄付するだけの支援ではなく、日本を含めた世界の旅人たちにそれぞれ得意な事を教えられる国際交流ボランティアの体験の場も提供。

女性支援、カーストや差別・貧困をなくすためにも尽力中です。

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東日本大震災直後は、海外でのボランティア受け入れ経験を活かし、宮城県石巻市・福島県を中心に、延べ30,000人以上のボランティアを受け入れ、多岐に渡る震災復興支援活動を始め、現在も現地の方々と連携しています。

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2020年からは、世界中の子どもたちが交流し、世界を知るオンライン交流事業「WORLD FRIENDSHIP」を継続的に行っています。

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2021年からは、逆境の中で生きる世界中の子どもたち・若者たちの、夢や仕事の自立までを支援する就職斡旋事業「WORLD DREAM SCHOOL」を開始しました。

オンラインでプロの講師を派遣し、就職までの一貫した支援プログラムを行っています。

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Q2.NPO法人オンザロードを設立したきっかけは何ですか?

Q2.NPO法人オンザロードを設立したきっかけは何ですか?

2008年に、弊団体代表理事の高橋がインドを訪れ、貧困層が学校に通わず働いているのを目の当たりにしました。

そこからインドの教育状況を知り、バラナシのラームナガル村で、誰でも通えるフリースクール「マザーベイビースクール」を建設・開校。学業にかかる費用は一切無料で、教育提供を開始したことがきっかけです。

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Q3.NPO法人オンザロードでの活動で1番印象に残っている思い出はなんですか?

Q3.NPO法人オンザロードでの活動で1番印象に残っている思い出はなんですか?

私は10年、インドで現地スタッフとして学校運営を統括しています。そこでのエピソードになりますが、色々なことがたくさんあり、順位をつけるのはできませんが、中でも印象に残っている事を書かせていただきます。

当校を卒業した子どもが、公立の中学校に通い始た時の話です。

その子は、あまり勉強が得意ではありませんでしたが、頑張り屋の女の子で、同級生がもう1人いました。

同級生の男の子は、先生もびっくりするくらいの秀才で、負けず嫌いの性格もあり自宅でも進んで復習をしていました。

それでも最後まで、成績ではかないませんでしたが、中学校進学後、彼女の母親が私のところにきて、「マニーシャがクラスで唯一、問題に答えられたよ!ここに通っていたおかげ、ありがとう!」と嬉しそうに話し、お礼まで言われました。

他の小学校からくる子たちもいる中、先生の出した難しい問題に、ただ1人答えられたとのこと。

初等部運営をしていて、「これが将来子どもたちのためになるのか?」と不安になる日もありましたが、この日は、私を鼓舞してくれ、今でも常に思い出す出来事です。

Q4.寄付金はどのような事に使われていますか?

Q4.寄付金はどのような事に使われていますか?

子どもたちへ提供する学用品(教科書・ノート・文房具・制服一式など)や、学校の家賃・光熱費、インド人教員・駐在スタッフ・事務局スタッフの給与、学校で最低限提供しなければならない軽食、試験時のテスト作成や証明書証明書の発行、進学に必要な入学願書サポートなどに大切に使用しています。

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Q5.今後、NPO法人オンザロードの活動展開を教えてください

Q5.今後、NPO法人オンザロードの活動展開を教えてください

インドでの教育支援事業については、インド・バラナシの貧困地域にて全ての男女、子どもが平等に就学する事を目指し、更にはインドの世襲制度を超えた、貧困層の職業選択の自由から、貧困脱却の実現を目的としています。

当校のある地域は低所得者が多く、約8割が貧困家庭のため、ほとんどの子供たちは教育のスタートである小学校にさえ通わせてもらえず、家業の手伝いをしてます。

さらに、家庭の経済状況が理由で、中等部以上の進学が不可能な家庭が多いです。

現在弊団体では14年間初等教育の教育を無料提供しています。

上記の問題を解決出来るよう、中等部以上の進学・就職斡旋の支援という形で、今後は誰でも通えるコーチングスクール(塾)の開校を行います。

卒業するまで伴走する為中等部・高等部・大学までの進学にかかる費用の援助や、子どもが働かなくては生活が出来ない家庭への生活費援助を行います。

子どもたちが一貫した教育を受け高校・大学まで進学する事で、自身の将来選択が自由に出来、貧困を脱却した人間らしい生活をする為の収入向上を目的とし、これからも継続した活動を続けます。

その他に、東日本大震災復興支援は、2011年の発災直後より宮城県石巻市、福島県を中心に計3万人のボランティアを受け入れ、各被災地に派遣しました。

緊急支援から避難所支援、店舗支援などを経て、現在は県内外の人たちが溢れ、宮城県石巻の魅力を伝えていくための復興施設プロジェクト・福島の子どもたちに思い切り遊んでもらい、県外の方々へ福島の魅力を伝えていく「チャンネルスクエア」プロジェクト等進んでいます。

宮城県の地元の生産者さんたちと連携し、豊かな海産物などの魅力をオンラインで全国へ発信・販売する「石巻元気商店」のサポート・広報を引き続き行い、県外の方々が沢山訪れ、東北を元気にできるよう復興支援活動を展開していきます。

2020年5月より、認定NPO法人カタリバとの協働事業として開始した「World Friendship」は、新型コロナウィルスによって世界中の子どもたちが学校に行けず、家にいる今だからこそ、インターネットを使って世界100ヶ国に友だちをつくろう!という企画です。

英語やスペイン語が話せる子どもたちたもちろん、英語が話せなくても誰でも参加できる内容を提供し、現在までに22ヵ国約4,000人の子どもたちが参加しています。

今後も、多様な内容のプログラムを作り、さまざまな状況にいる子どもたちが楽しめるよう展開します。

2021年より開始した「World Dream School」は、世界各地の貧困地域・難民キャンプ・紛争地にて、現地のコーディネーター、一流の講師たちと協力しオンラインを中心に、様々なクラスを開催しています。

受講する若者が自分の夢を見つけ努力して精神的にも経済的にも自立できるよう、就職までの一連をサポートする事業です。

2021年には、10ヵ国(地域)でのクラス開校予定です。2024年までに、30クラスの開校を目指し、その後もさらに国(地域)、クラスを増やして活動展開をしていきます。

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