株式投資

ネット証券とは?【株式投資初心者向け用語解説】

編集者:Money Theory編集部
ネット証券とは

1.「ネット証券」を簡単に解説

ネット証券…インターネット上で株の売買注文を出すことができる証券会社。約40社存在し、個人投資家の株の売買の主流はネット証券になりつつある

2.「ネット証券」を詳しく解説

そもそもネット証券とは?

では、「ネット証券」がどのようなものか詳しく解説していきます。

株式投資を始めるには、投資用の口座を開設しなければなりません。

口座を開設する際には自分の投資スタイルに合った取引方法を選ぶことが大切です。

株式の売買には主に対面取引とネット取引の2種類の方法があります。

対面取引は証券会社の人に電話等で注文を出す方法で、ネット取引はインターネット上で注文をする方法です。

つまり、対面取引は証券会社の人を介して株式の売買が行われるのに対して、ネット証券は誰も間に通すことなく株式の売買が成立するのです。

その気軽さから、現在では約40種類のネット証券が存在し、個人投資家のほとんどはネット証券で株式の取引を行っています。

では、具体的にネット証券のメリット・デメリットは何でしょうか。

詳しくお伝えしていきます。

ネット証券のメリット

まずは、ネット証券のメリットからお伝えしていきます。

ネット証券の主なメリットは以下の3点です。

  1. 取引手数料が安いから気軽に始められる
  2. 多種多様の銘柄を取引できる
  3. 株式の基礎情報や銘柄の検索ツールが便利

それぞれ順番に詳しくご説明していきます。

取引手数料が安いから気軽に始められる

ネット証券のメリット1点目は、取引手数料が安いから気軽に始められることです。

株式投資をするにあたって、どんな方法でも必ず取引手数料がかかります。

絶対にかかってしまう必要経費なら、できる限り安く抑えたほうが利益も大きくなりますよね。

また、取引手数料が安ければ、初心者の方も気軽に始めることができます。

ネット証券の最大のメリットと言っても過言ではないでしょう。

では、ネット証券の取引手数料は具体的にどのくらい安いのでしょうか。

ここでは、ネット証券の最大手である「SBI証券」と店舗がある「野村証券」の2つの手数料を比較します。

約定代金 SBI証券 野村証券
5万円以下 50円 2,860円
5万円超
10万円以下
90円 2,860円
10万円超
20万円以下
105円 2,860円

初心者の方は特に、いきなり大きな金額ではなく、20万円以下程度の金額から取引を始める方が多いのではないでしょうか。

その場合、ネット証券であれば約2800円程度お得になるのです。

2800円はかなり大きな金額ですよね。

また、海外株の手数料が安いことも忘れてはいけません。

例えば、アメリカの株を取り扱うネット証券3社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券)での取引手数料は、約定代金の0.495%(税込)、為替スプレッドは片道0.25円と、ほぼ無料の手数料となっています。

多種多様の銘柄を取引できる

ネット証券のメリット2点目は、多種多様の銘柄を取引できることです。

証券会社によって取り扱っている銘柄は多少異なりますが、多くのネット証券では、多種多様な銘柄を取引することができます。

反対に、後程ご紹介する店舗がある総合証券では取り扱う銘柄もある程度限られてしまいます。

自由に好きな銘柄を選びたいなら、絶対にネット証券がおすすめです。

株式の基礎情報や銘柄の検索ツールが便利

ネット証券のメリット3点目は、株式の基礎情報や銘柄の検索ツールが便利なことです。

特に初心者の方は、株式投資がそもそもどのようなものか、またどういう流れで株式投資を行えばよいのか、全然分からない方が大半ではないでしょうか。

だからと言って自分で一から勉強するのも大変ですよね…。

そこで、ネット証券が役立ちます!

ネット証券は、証券会社ごとに、株式投資に関する基本情報がとても分かりやすくまとめられています。

例えば、楽天証券の「マーケットスピード」はプロも愛用していますし、マネックス証券の無料ツールの「マネックストレーダー」もかなり高機能なツールです。

また、買う銘柄を選ぶ際には検索ツールが大変便利です。

買いたい銘柄の条件を選ぶ欄があり、チェックをつけて検索すれば、条件に合った銘柄をすぐに見つけることができます。

特に初心者の方は、銘柄の選び方の知識も経験もなくよく分からないですよね。

そんな初心者の方にはネット証券の銘柄検索ツールは必要不可欠でしょう。

ネット証券のデメリット

ここまで、ネット証券のメリットについてお伝えしてきました。

ネット証券はとても手軽で便利なものだとお分かりいただけたのではないでしょうか。

しかし、もちろんデメリットも存在します。

ここからは、ネット証券のデメリットをご紹介します。主なデメリットは以下の2点です。

  1. プロからの助言をもらえない
  2. セキュリティの管理が必要

それぞれ順番に詳しくご説明していきます。

プロからの助言をもらえない

ネット証券のデメリット1点目は、プロからの助言をもらえないことです。

先程、ネット証券は総合証券に比べて手数料が安いことをメリットとしてお伝えしました。

では、なぜネット証券は手数料が安いか分かりますか?

答えは、銘柄選びから注文まですべて自分でやるからです。

つまり、どの銘柄が良いかやどういう投資手法が良いかなどを誰にも相談できないのです。

反対に、総合証券は手数料が高い分、証券会社の株式投資のプロから助言をもらって投資に取り組むことができます。

もし一人で投資をするのがどうしても不安なら、総合証券にしても良いでしょう。

しかし、担当者によっては自社の利益のために不要な銘柄まで買うように助言をする人もいるため、見極めることが大切です。

セキュリティの管理が必要

ネット証券のデメリット2点目は、セキュリティの管理が必要なことです。

株式投資では、自分の大切な資産を運営します。ネット証券は取引に関することはすべて自分でやらなければならないため、ログインIDとパスワードの管理など、セキュリティの管理自分自身で徹底してやる必要があります。

だからといって、クラウド上にパスワードを保存することは絶対にやめましょう。

なぜなら、クラウドサービスから情報が抜き取られてしまった場合、自分の資産も失う可能性があるからです。

ネット証券はすべて自己責任であることを肝に銘じておきましょう。

ネット証券と総合証券の違いを徹底比較

ネット証券がどういうものか、またメリット・デメリットは理解していただけましたか。

では、ここからは店舗がある総合証券とネット証券は具体的に何が異なるのか、違いを徹底比較していきます。

総合証券とは?

そもそも総合証券がどのようなものか、皆さん分かっていますか?

総合証券…顧客対応窓口が設けられている店舗がある証券会社のこと。手数料は高いが、プロからのアドバイスを受けられるのが利点

現在個人投資家の間ではネット証券が主流となっていますが、ひと昔前まではこちらの総合証券が主流でした。

手軽さではネット証券に劣りますが、時間をあまりかけずに効率よく株式投資をしたい方にはおすすめと言えるでしょう。

ネット証券と総合証券を徹底比較

では、ここからはネット証券と総合証券の違いを徹底比較していきます。

そもそもの前提として、ネット証券と総合証券の最も大きな違いは、プロからのコンサルティングを受けられるか受けられないかです。

ネット証券はすべて自己責任でやらなければならないため手数料が安く、総合証券はプロからのコンサルティングを受けられるため手数料が高く設定されています。

その他の具体的なネット証券と総合証券の違いを以下の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

ネット証券と総合証券比較

ネット証券 総合証券
取引手数料 安い 高い
プロからのアドバイス なし あり
投資の情報 ・銘柄検索ツールと株式投資の基礎情報が充実 ・豊富で多種多様
・専属アナリストのレポートも読むことが可能
IPO ・機関投資家向け配分が多い
・取扱件数が少ない
・機関投資家向け配分が多い
・取扱件数が多い
外国株取り扱い本数 ・SBI証券、楽天証券、
マネックス証券の3社しか取り扱いがない
・多くの銘柄を取引できる
・大和は取扱本数が多い

 

初心者も安心!おすすめのネット証券Best3

では、最後に初心者の方でも安心して利用できるおすすめのネット証券をランキング形式でお伝えしていきます!

40社もあるなかから、いきなり自分で選ぶのは難しいですよね。

初心者の方は特にぜひ参考にしてください!

初心者必見!ネット証券を選ぶときのポイント

では、さっそくランキングを発表する…前に!

初心者の方に絶対に知っておいてほしいネット証券を選ぶときのポイントをご紹介します。

ネット証券を選ぶさいには、今からご紹介する以下の4点を重点的に見て選ぶようにしましょう。

ネット証券を選ぶポイント

  • 手数料
  • 情報の充実度
  • 取扱商品
  • 経営の安全性

「何を基準に選べばいいかわからない…」という初心者の方はぜひ参考にしてください。

では、皆さんお待ちかねのおすすめ証券会社Best3を発表していきます!

①SBI証券

初心者におすすめの証券会社第1位はSBI証券です。

名実ともに国内トップの最大手です。

SBI証券のおすすめポイントは、以下の3点です。

  1. 取引数、口座数ともに国内第一位の名実ともにトップのネット証券
  2. 証券会社のなかでもトップクラスでわかりやすく充実した情報
  3. 豊富な種類の銘柄

SBI証券はネット証券のなかで最もバランスよく充実したサービスを受けられます。

とりあえずよく分からない方は、SBI証券にしておけば間違いはありません。

②楽天証券

初心者におすすめの証券会社第2位は楽天証券です。

特に楽天会員の方にはとてもおすすめの証券会社です。

楽天証券のおすすめポイントは、以下の3点です。

  1. 楽天会員の方は株取引で楽天ポイントを貯めることができる
  2. 楽天会員なら30秒で口座開設完了!
  3. 60万人が使用する超人気ツール

このように、楽天会員の方にはいいことだらけの証券会社です。

取引をすることでポイントが貯まるのは他の証券会社ではありえません。

楽天は証券以外にもお得がいっぱいですから、この機会に楽天会員になるのもおすすめです。

③松井証券

初心者におすすめの証券会社第3位は松井証券です。

松井証券は独自のサービスが充実しているため、コアな層から確実な人気を誇っています。

松井証券のおすすめポイントは以下の2点です。

  1. 日計りでの信用取引時に売買手数料が無料になる「一日信用取引」が可能
  2. 1日の売買代金50万以下なら手数料が無料

特に手数料が無料なのは、他の証券会社ではありえないサービスです。

初心者でいきなり1日50万以上取引する方はそうそういないでしょうから、初心者の方は実質手数料無料で株式取引ができるのです。

これほどお得なことはありません!

「ネット証券」のポイント

  1. ネット証券とは、インターネット上にある証券会社のこと、個人投資家主流の取引方法
  2. ネット証券の最大のメリットは「手軽さ」
  3. プロのコンサルティングを受けたい人は総合証券もおすすめ

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