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2024年最新|iDeCo(イデコ)のおすすめ商品・金融機関!メリットや注意点も簡単解説!

編集者:Money Theory編集部
2024年最新|iDeCo(イデコ)のおすすめ商品・金融機関!メリットや注意点も簡単解説!

老後資金を作るための制度である「iDeco(確定拠出型年金)」をご存知ですか?

人生100年時代の到来により、65歳以上の生活は20年以上続くといわれている中で、老後資金に不安を持つ方も多いのではないでしょうか?

そこで強くおすすめしたい資産形成の制度が、「iDeco」です。

iDecoは、確定拠出型年金法に基づいた私的年金制度で、加入は任意ですがさまざまなメリットを得られる自分で作る年金です。

賭け金や運用益、給付の受け取りの際にも税金控除の対象となります。

この記事では

  • iDecoとは?
  • iDecoで運用するおすすめの銘柄や証券会社の選び方
  • iDecoで運用するメリットとデメリット

について解説します。

この記事を参考に、老後資金の不安を軽減し、税制上のメリットを受けられるiDecoへの加入を検討してください。
【2024年最新】ネット証券おすすめランキング!初心者におすすめの証券会社を徹底比較

iDeCo(イデコ)とは?

「iDeco」とは、個人型確定拠出年金で、自分で作る年金貯蓄制度です。

ユーザーが、毎月の掛け金を積み立てて運用することで、老後資金の貯蓄を促す投資といえます。
通常投資には税金が発生しますが、iDecoを利用することで以下のメリットが得られるでしょう。

  • 賭け金の全額所得控除
  • 運用利益にかかる税金が非課税の対象
  • 60歳以降の受け取り時の税金がかからない、もしくは減額

など、さまざまなメリットがあり、将来的な資産形成をしたい方へおすすめできるでしょう。

iDeCo(イデコ)のおすすめ銘柄・商品の選び方

iDecoでおすすめできる銘柄や商品の選び方を紹介します。

  • 元本確保型か元本変動型かを決める
  • 投資地域を決める
  • 運用方法を決める
  • 投資対象を決める

では、以上についてみていきましょう。

①元本確保型か元本変動型かを決める

元本確保型への投資か、元本変動型への投資かで、運用方法にも違いがあります。それぞれの特徴をみていきましょう。

【元本確保型】

定期預金や保険商品が元本保証型に該当し、元本確保されているため、マイナス益になることがありません。

変動することがないため、ローリスクローリターンの投資で初心者でも安心して始められます。

しかし、運用し続けても利益を狙いづらいという点では、デメリットとなるでしょう。

【元本変動型】

元本変動型は、ハイリスクハイリターンの投資で、元本割れの危険が伴うでしょう。

元本変動型は大きくリターンを受け取る可能性もあれば、元本を割る可能性もあります。

国内株式型」「外国株式型」「国内債券型」「外国債権型」など4種類の投資信託があり、バランス型や不動産投資信託なども選択可能です。

元本割れのリスクが低い商品へ投資をして安定的な利益を狙うことや、安定していない成長段階の企業へ投資してリターンを狙うなど、投資手段はさまざまです。

②投資地域を決める

iDecoで投資できる地域には、国内と外国があります。

外国の株式に投資すれば、その分ハイリスク・ハイリターンで運用ができ、収益も大きくなるでしょう。

しかし、国内債券であれば、ローリスク・ローリターンで、マイナス益になるリスクを避けられます。

地域の選択によっても、投資スタイルは変わるので、将来を見据えた運用を心がけてください。

③運用方法を決める

投資信託の運用方法には、2種類の運用の仕方があるので紹介します。

  • パッシブ型
    市場平均(日経平均株価など)と同じ動きを目指す運用方法
  • アクティブ型
    市場平均(日経平均株価など)よりも大きな動きを目指す運用方法

どちらを選ぶかで収益に差が出ますので、自分の投資スタイルに合った運用方法を選択してください。

④投資対象を決める

投資対象の選択も、iDecoの投資では重要となります。

上記でも述べたように、投資信託は以下の 4種類から選んで投資を始めます。

  • 国内株式型
  • 外国株式型
  • 国内債券型
  • 外国債券型

基本的に、外国株式型が一番リスク・リターンが大きく、国内債券型がリスク・リターンが低い商品です。

初心者の方は、国内債券型を選ぶのがおすすめといえるでしょう。

iDeCo(イデコ)におすすめの銘柄・商品【コストを抑えたい人】

できるだけコストを抑えてiDecoの運用をしたい方へおすすめできる銘柄・商品はこちらです。

  • MAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド

初心者にもおすすめできる商品をあげているので、参考にしてください。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
基準価格 18,735円
純資産残高 1,815,644百万円
トータルリターン(1年) 8.65%
信託報酬 0.0968%以内
運用会社(委託会社名) 三菱UFJ国際投信

※参考:SBI証券(2023年3月17日現在)

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、米国の大型株の動向を表す株価指数で、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしています。

また、信託報酬率は0,0968%以内で、長期運用するコストが抑えられるのも嬉しいポイントです。

NISAや積立NISAでも投資ができるため、iDecoと合わせて投資したい方にもおすすめできます。

eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)

ファンド名  eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)
基準価格 16,552円
純資産残高  914,754百万円
トータルリターン(1年) 8,62%
信託報酬 0,1144%以内
運用会社(委託会社名) 三菱UFJ国際投信

※参考:SBI証券(2023年3月17日現在)

eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー)は、国内・海外先進国・新興国の全てを対象としたインデックスファンドです。

eMAXIS Slimシリーズは、業界最低水準のコストで運用できる銘柄です。

コストをかけたくない方や、初心者の方でも、迷ったらeMAXIS Slimシリーズへの投資が無難でしょう。

楽天・全米株式インデックス・ファンド

ファンド名 楽天・全米株式インデックス・ファンド
基準価格 19,235円
純資産残高 799,691百万円
トータルリターン(1年) 3,90%
信託報酬 0,13%
運用会社(委託会社名) 楽天投信投資顧問

※参考:SBI証券(2023年3月17日現在)

全米株式インデックス・ファンドは、楽天投信投資顧問が運用するインデックスファンドです。

投資家は、楽天・全米株式インデックスファンドへ投資することで、幅広い米国株式へ投資できます。

低コストで運用したい方へ強くおすすめできる投資信託です。

iDeCo(イデコ)におすすめの銘柄・商品【積極的に運用したい人】

続いて、積極的な投資で収益を生みたい方へおすすめできる商品を紹介します。

  • 投資のソムリエ
  • ひふみ年金

では、順にみていきましょう。

投資のソムリエ

ファンド名 投資のソムリエ
基準価格 10,440円
純資産残高 506,948百万円
トータルリターン(1年) -8.94%
信託報酬 1,54%以内
運用会社(委託会社名) アセットマネジメントOne

※参考:SBI証券(2023年3月17日現在)

投資のソムリエは、アセットマネジメントOneが運用する投資信託です。

基準価格の変動リスクを、年率4%程度に抑える運用をしているのが特徴です。

そのため、リスクを避け、安定的にリターンを求める方におすすめの投資信託でしょう。

ひふみ年金

ファンド名 ひふみ年金
基準価格 16,682円
純資産残高 56,253百万円
トータルリターン(1年) 3,22%
信託報酬 0,836%
運用会社(委託会社名) レオス・キャピタルワークス

※参考:SBI証券(2023年3月17日現在)
ひふみ年金は、レオス・キャピタルワークスが運用する投資信託です。

2008年に運用が開始されたアクティブ型です。

成長が見込める日本株へ、安定的に投資しているため、純資産残高も 6,000億円以上を誇ります。

また、ひふみ年金は、NISAや証券口座では投資できません。

ひふみ年金を選びたい場合は、iDecoからの投資が必要です。

iDeCo(イデコ)におすすめの銘柄・商品【値下がりのリスクを負いたくない人】

つづいて、値下がりのリスクを追いたくない方へおすすめの商品を紹介します。

  • あおぞらDC定期
  • みずほDC定期

では、みていきましょう。

あおぞらDC定期

商品名 あおぞらDC定期
商品提供金融機関  あおぞら銀行
適用利率 0,01%

※参考:SBI証券(2023年3月17日現在)

あおぞらDC定期は、元本割れのリスクがない定期預金です。

適用利率は、0,01%と低いですが、リスクを追いたくない方は掛け金が減らないためおすすめできます。

みずほDC定期

商品名 みずほDC定期
商品提供金融機関 みずほ銀行
適用利率 0,01%

※参考:SBI証券(2023年3月17日現在)

みずほDC定期も、元本割れのリスクがない定期預金です。

同じく、適用利率は0,01%と低いですが、安全性が高く、リスクを避けられます。

iDeCo(イデコ)におすすめの証券会社4選

iDecoを始める際におすすめの証券会社を紹介します。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券
  • LINE証券

証券会社ごとにおすすめできるポイントが異なるので、詳しく解説していきます。

口座開設数No.1!SBI証券

SBI証券 商標SBI証券でiDecoを始めるメリットはこちらです。

  • 口座管理料が無料
  • 「セレクトプラン」で低コストに運用できる投資信託が多い
  • 投資信託を選ぶ際のサポートツールが充実している

「セレクトプラン」では、低コストで運用できるパッシブ型投資信託が充実しています。

低コストで「SBI全世界株式インデックスファンド」なども投資対象です。

また、アクティブ型投資信託では、「ひふみ年金」や「ジェイリバイブ」もあるので、低コストで運用したい方におすすめできます。

どの投資信託を選べば良いかわからない方は、「iDecoロボ」という無料のサポートツールも利用できます。

年齢や属性、投資経験でおすすめの商品選びをしてくれるので、初心者でも安心です。
SBI証券の評判・口コミはやばい?口座数NO.1の理由やメリット・デメリットを徹底解説

楽天ポイントでお得!楽天証券

楽天証券トップ

楽天証券でiDecoを始めるメリットはこちらです。

  • 口座管理料が無料
  • 楽天ポイントをiDecoの運用にも使える
  • 楽天証券の口座でiDecoと証券資産を管理できる

楽天証券では、iDecoの運用に楽天ポイントが使用できます。

楽天経済圏で生活している方は、毎月ポイントを活用して、お得に運用できるでしょう。

また、楽天証券の総合口座で、一般・特定口座やNISA口座で運用している証券資産とiDecoの一括管理ができます。

口座手数料も無料なので、お得に始められるのが楽天証券の特徴です。
楽天証券の口コミ・評判まとめ!他社と比較したメリット・デメリット

創業100年以上の実績!松井証券

松井証券

松井証券でiDecoを始めるメリットはこちらです。

  • 口座管理料が無料
  • 低コストで運用できる投資信託が39本と業界最高水準
  • アクティブ投資信託も充実している

松井証券のiDecoは、投資信託39本と、業界最高水準の本数を誇っています。

低コストで運用できるパッシブ型投資信託で、国内外の株式や債券が多いので、初心者でも安心して利用できるでしょう。

また、アクティブ型の投資信託も充実しているので、積極的に運用したい方にもおすすめできます。
松井証券の評判・口コミはどう?サービス内容や取引手数料の評価を徹底調査

手軽にスマホ投資するなら!LINE証券

LINE証券

LINE証券でiDecoを始めるメリットはこちらです。

  • 運営管理料が無料
  • 初心者でも安心できるサービスで資金が少なくても始められる
  • LINE証券でかかる手数料の多くが無料

LINE証券は、スマホで全て完結できるサービスのため、初心者でも簡単に始められます。
手数料無料となる対象も多く、

  • 投資信託の購入手数料
  • IPOの購入手数料
  • いちかぶ(単元未満株)にかかる取引手数料
  • 信用取引の売買手数料

など、投資に関して何もわからない方でも、安心して始められるのがLINE証券の特徴です。

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iDeCo(イデコ)の3つのメリット

iDecoを利用することで得られるメリットを3つ紹介します。

  • 賭け金の所得控除される
  • 運用えきも非課税で再投資できる
  • 受け取り時も控除が受けられる

iDecoでは、以下の税制待遇を受けられます。

掛け金が所得控除される

一つ目のメリットは、賭け金が所得控除の対象となる点です。

毎月1万円の賭け金を設定したとします。

その場合に発生する所得税(10%)、さらに住民税(10%)も所得控除の対象となり、年間2,4万円の税金が軽減される仕組みです。

賭け金の払込方法や加入者の区分により、所得控除の手続きは異なります。

事前に確認し、うまく活用してください。

運用益も非課税で再投資できる

二つ目のメリットは、運用益も非課税で再投資できる点です。

投資といえば、運用し発生した利益にも課税(源泉分離課税20.315%)されます。

しかし、iDecoを活用した場合、運用益も非課税で再投資に回すことが可能です。

なお現在は、特別法人税(積立金に対し年間1,173%)は廃止されています。

受け取り時も控除を受けられる

三つ目のメリットは、受け取り時も控除を受けられる点です。

iDevcoは、受け取り方法を年金か一時金で選択可能です。

  • 年金で受け取る→公的年金等控除
  • 一時金で受け取る→退職所得控除

金融機関によって、年金と一時金を併用も可能ですが、気になる方は確認してください。

iDeCo(イデコ)の3つのデメリット・注意点

つづいて、iDecoを利用することで、発生するデメリットを解説します。

  • 60歳までお金を引き出せない
  • 掛け金に上限金額がある
  • 手数料がかかる

加入してから違ったとならないように、しっかり理解しておきましょう。

60歳までお金を引き出せない

iDecoは、原則60歳まで受給できません。

iDecoは、老後の資産形成に役立てる年金制度ですので、税制上の優遇を受けられます。

そのため、60歳にならないと拠出した掛け金を運用益の引き出しができません。

また、通算加入者等の期間で、受給できる年齢が変わります。

60歳以上でiDecoに加入した方は、通算加入者等期間を経過していなくても、5年が経過すれば受給できます。

  • 一定以上の障害状態になった場合
  • 加入者等が死亡した場合

などの場合は、60歳前でも障害給付金や死亡一時金の受給が可能です。

掛金に上限金額がある

iDecoは、自分の加入資格によって上限金額が違うので注意してください。

iDecoの掛け金は、月々5000円以上1000円単位で、加入資格に沿った限度額の範囲内で設定できます。

掛け金を設定し、年一回以上まとめて拠出できる年単位拠出も選択できます。

しかし、企業型確定拠出年金に関しては、年単位の拠出はできません。

掛け金の金額は、1年(12月分の掛け金から翌年の11月分まで)に一度変更が可能です。

60歳まで引き出すことはできないので、無理のない範囲で設定して、資産形成を目指しましょう。

手数料がかかる

iDecoでは、以下の手数料が発生します。

  • 加入、移換時手数料(初回のみ:2,829円)
  • 加入者手数料(掛け金納付の際:105円)
  • 還付手数料(還付の際:1,048円)

還付手数料は、国民年金の未納月が判明した場合など、その月のiDeco掛け金を加入者へ還付されます。

その際、還付金の中から、手数料として1,048円が差し引かれます。

iDeCo(イデコ)のおすすめ銘柄・金融機関まとめ

  • iDecoには、パッシブ型とアクティブ型がある
  • iDecoでは、所得控除や受け取り時非課税などのサービスが受けられる
  • 60歳までお金を引き出せない

iDecoは、将来の資産形成を目的とした年金制度です。正しく運用できれば、老後資金でまとまった金額を受け取ることができます。

しかし、あくまで投資なので、損益を生む可能性があります。

メリット・デメリットをしっかりと確認し、有利に投資を進めてくださいね。