お金の知識

円安・円高って?それぞれのメリット・デメリットと対策を紹介

編集者:Money Theory編集部

「円安のメリットってあるの?」「そもそも円安・円高って何?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

円安は円の価値が他国の通貨に比べて低い状態、円高は円の価値が他国の通貨に比べて高い状態のことを指します。

では円安や円高によるメリットやデメリットはどんなものがあるのでしょうか。

今回の記事では円安・円高のメリットとデメリット、円安時の対策などを解説します。

ぜひ参考にしてくださいね。

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円安・円高とは?

円安と円高

ニュースなどで取り上げられる円安ですが、そもそも円安と円高とはどのような状態のことを指すのでしょうか。

円安とは、円が他の国の通貨に対して価値が低い状態を指します。

例えばアメリカ旅行で1万円を米ドルに両替する場合、1ドル=100円ならば100ドルに両替できます。

しかし現在の2022年からは円安が進んでおり、11月時点で1ドル=約140円ほどになっているため100ドルに両替するには1.4万円が必要です。

100ドルに交換する際に、1ドル=100円に対して1ドル=140円は、より多くの円が必要になるため円安になります。

逆に、1ドル=80円の時は、1ドルを両替すると125ドルになります。

これは1ドル=100円の場合に比べて、両替後により多くのドルを得られるため円高になります。

円安のメリット・デメリット

円安は上述したように、外国通貨に対する円の価値が低い状態のことを指します。

そのためデメリットばかりと思われがちですが、メリットも存在します。

以下では、円安のメリットとデメリットを解説します。

円安のメリット

円安の最大のメリットは、外貨建ての投資をしている場合に円に両替すれば円高時に比べて資産が増える点です。

外貨建ての投資とは、円を外国通貨に換えて運用する投資のことで、高い金利も期待できます。

外貨建ての投資を行う場合、利益が出た場合や売却する際に為替レートの影響を受けやすくなるため円高の際には注意が必要です。

また円安の場合、海外で日本製品が安くなるため売れやすい点もメリットとなります。

そのため海外向けの商品を販売している輸出企業は、外貨で受け取り円に換金することで利益も大きくなります。

円安のデメリット

円安になる最大のデメリットは輸入製品が高くなり家計が苦しくなる点です。

円安の影響で輸入コストが高くなるため、エネルギー資源や食料品の価格が上がります。

例えば、天然ガスや衣類、小麦などは海外から輸入しているものがほとんどです。

また、円安による影響で海外旅行にかかる費用も高くなります。

上述しましたが、円安ときは円の価値が下がっているため海外通貨と両替する際に円高時に比べてより多くの円が必要になります。

以上のように、エネルギー資源や食料などの生活必需品の値上げや海外旅行での出費が多くなる点などが円安のデメリットとなります。

円高のメリット・デメリット

円高は、外国通貨に比べて円の価値が高くなる状態のことです。

以下では円高のメリットとデメリットを解説します。

円高のメリット

円高のメリットは、円安時に比べて海外製品の価格が低下する点です。

また、輸入コストが下がるため輸入業界の利益増大が期待できます。

つまり、外国通貨に比べて円の価値が高くなるため、より少ない円でより多くの外貨が得られることになります。

さらに、海外旅行にかかる費用も円安時に比べて安くなります。

円高のデメリット

円高のデメリットは、日本製品が海外で売れにくくなるため自動車業界などの輸出業界の業績が悪化する点です。

これらの業績が悪化することで、従業員の収入が低下し、消費に使うお金が減ることで景気の悪化が考えられます。

また、円高になると海外に投資をしている場合に損をする恐れもあります。

海外投資で利益が出た場合、海外通貨を円に交換しますが、円の価値が高くなっているため両替によって利益が少なくなったり最悪の場合、損失が出る恐れもあります。

そのため外貨建てで、投資を行っている投資家にとってはデメリットと言えるでしょう。

円安時の対策

円安時の対策は、いくつかありますが今回は以下の2点を紹介します。

  • 外貨預金
  • 外貨建て投資

外貨預金

外貨預金とは、日本ではなく海外の通貨で預金を行うことです。

日本と比べて海外の方が金利が高い傾向にあるため、海外通貨で預金をすることで利益が期待できます。

例えば、日本とアメリカの金利差はアメリカの方が高いため人気があります。

また円安の影響により、ドルで預金を行っていた資金を日本円に交換すると元々の資産よりも増大するメリットがあります。

「外貨預金ってどうやって行うの?」と疑問に思う方も多いと思いますが、外貨預金は日本の証券会社で簡単に始めることができます。

各証券会社によって、様々な特徴があるため自分に合った方法を探してみましょう。

外貨建て投資

外貨建ての投資を行うことも円安時の対策としておすすめです。

外貨建て投資とは、日本円ではなく外国通貨で投資を行う投資方法で、外国株や外国債券などがあります。

外貨建て投資は、外貨建ての資産を日本円に両替することで利益が得られます。

例えば、1ドル=100円で、1000円分の株を購入したとき、1ドル=110円になった時に売却するとその差額が利益となります。

外貨建て投資がいいことはわかったけど、「具体的にはどんな投資がいいの?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

外貨建て投資のオススメは米国株や積立投資です。

積立投資は、高くて買えなかった商品が買えるだけでなく、毎月一定額を投資していくため、分散投資ができるため価格変動のリスクを抑えた投資が可能になります。

円安時に投資をする注意点

円安時に投資をする注意点は以下の通りです。

  • 分散投資を行う
  • 長期投資を行う

分散投資を行う

円安時に限りませんが、投資は分散投資を行うことを心がけましょう。

分散投資とは、1つの国に投資したり、1度に投資したりするのではなく、地域や時間など分散させながら投資を行う投資方法です。

複数の国に分散させたり、複数回に分けて投資を行うことでリスクが分散され利益を上げやすくなります。

長期投資を行う

円安になったからといって短期投資を行ったり、長期投資をやめてしまう方がいますが、それはおすすめしません。

長期投資は、長期間で毎月定期的に投資の利益を上げていく「ドルコスト平均法」で行われることが多い投資方法です。

「ドルコスト平均法」は、長期的に運用することで、価格が低い時には多く買い、価格が高い時には少ない量を買うことで平均購入単価を抑える効果があります。

そのため短期投資のように、一時的な値動きで売買を判断することは逆にリスクになります。

円安・円高に関するよくある質問

円安・円高に関するよくある質問は以下の通りです。

  • 円安と円高のメリット・デメリットは?
  • 円安対策は何をやるべき?
  • 外貨預金で人気のある銘柄は?

それぞれ解説します。

Q
円安と円高のメリット・デメリットは?
A

円安は、物価による家計の負担が増えるデメリットがありますが、外貨で資産を持っている人にとってはメリットがあります。
円高は、輸入品が安く買えるメリットがありますが、輸出産業が低迷したり、外貨で資産を持っている方にとってはデメリットとなります。

Q
円安対策は何をやるべき?
A
円安対策として有効なことは、外貨預金や外貨投資です。日本円の価値が低くなる円安時に売買して、円に戻すことで利益が得られます。
Q
外貨預金で人気のある銘柄は?
A
外貨預金で人気の銘柄は「アメリカドル」「ユーロ」「南アフリカドル」「オーストラリアドル」です。

 

 

日本円を外貨に替えることで円安はメリットになる

今回は円安・円高それぞれのメリットとデメリットを解説しました。

円安は、個人にとっては物価の上昇や海外旅行で出費が多くなるなどデメリットが多くありますが、日本円を外貨に替えて預金をしたり投資をすることでメリットになります。

外貨預金や外貨建て投資は日本の証券会社で簡単に始めることができるため、ぜひ挑戦してみてください。